東京都市部の電力消費

今週末の三連休は計画停電が行われない見通しとなっています。
しかし、これは寒くならない(ならなかった)ためではなく、
やはり計画停電の対象外となっている都市部での電力消費が
少ないためだと考えています。
その理由として、まずは先週の話から始めてみたいと思います。
先週の木曜日(3月17日)に起こった大規模停電の恐れは、
首都圏の電車がかなり動き出したおかげで、都心に出社できる
人が増えたために都市部の経済活動が戻ってきたことにより、
都市部での電気の大量消費と、
寒さで郊外部の電気使用が同時に起こったためだと考えています。

郊外部の電力消費は常時人がいるの必ずしも
寒いだけで急激な上昇にはならないと思われます。
しかし、都市部は企業の経済活動を行う時間帯は特に
電力消費が増えるのでその時間が計画停電になるというのは、
都市部の電力消費がいかに大きいかを物語っています。

従って今週末は大規模停電を避けることが出来たのは、
週末で都市部の電力消費が減ったことが大きな理由だと考えると
納得できるような気がします。

それを踏まえてちょっと先の事を考えると、
まずは、火曜日には電車の運行はかなり戻るので、
火曜日から大規模停電の恐れがあると思っています。
しかし、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉にもあるように、
週明けからは暖かい春の日が続くとは考えられますが、
大規模停電の恐れはまだまだしばらく続くことでしょう。

また、先の話になりますが電力消費が最大になる
夏場までには何か手を打たないと、
今よりももっと深刻な電力危機が起こるはずです。

今の時期は節電も可能ですが、
夏場のビル内の暑さは耐えられませんので、
それまでになんらかの対策を始めなければなりません。