渡邊頼純著「TPP参加という決断」

「TPP参加という決断」渡邊頼純著を読了しました。
書籍では数少ないTPP推進派の大学教授です。
読み終えても、結局、TPPをするとなぜ日本経済が再生するのかを理解できませんでした。
TPPは原則では貿易の障壁になるものを除外するという協定です。
理論的に、「1.TPP参加→2.貿易が成功する→3.工業製品が売れる→4.農産物が売れる→5.日本経済が再生する」というロジックになっているようなのですが、1.と2.までに論的な飛躍がありその間を埋めるような論理が全く理解できなかった(そのように読めなかった)のです。
反対派の「TPP参加→高い円で輸出量減→強い円で輸入量拡大→低賃金の労働者が大量に流入→日本経済が更なる悪化」のロジックの方が理解しやすくスッと頭に入ってきます。
要するに、採取的には国益になれば良いのですが、どうもそうなるようには思えません。